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2025.06.12
トヨタbz4xの売れ行きは変わるか?現行モデルの魅力と弱点を評価!
トヨタ自動車は、今年後半にも電気自動車(EV)「bZ4X(ビーズィーフォーエックス)」を国内で50万円以上、値下げする方針を公表しました。
実質的に補助金を差し引き、実質400万円前後で購入できるようにするようです。
また、併せて約700キロメートル以上の航続距離性能を持たせた新グレードを追加する予定です。
現在の月販は100台未満にとどまっていますが、商品改良を機に月販1500台を目指します!
この記事では、現行のbZ4Xの魅力と弱点を解説し、おさえておきたいポイントにまとめました。

トヨタ bZ4Xの魅力とは?デザインと装備を検証
トヨタ bZ4Xの最大の魅力は、近未来的で洗練されたデザインと、先進的な装備のバランスにあります。
外観からは、電気自動車(EV)としての個性を強く感じられ、従来のトヨタ車とは一線を画す印象を受けるでしょう。
まず、エクステリアについて見ていきます。
シャープなヘッドライトと大きく張り出したフェンダーが特徴的で、SUVらしい力強さを持ちながらも、EV特有の滑らかさが共存しています。
グリルレスのフロントマスクは、空力性能を意識したデザインで、見た目の斬新さだけでなく実用面でも合理的です。
また、ホイールアーチにはブラックの樹脂素材が使われており、アウトドアシーンにも似合う仕上がりになっています。


内装に目を向けると、bZ4Xはトヨタが目指す“次世代モビリティ”を体現していることがよくわかります。
中央の大型ディスプレイには操作性の高いインフォテインメントシステムが搭載され、タッチ操作も直感的に行えます。
また、ステアリングの形状やインパネの設計は、視界を広く保つ工夫が施されており、運転中のストレスを軽減することに寄与しています。


さらに、装備面では最新の安全機能も充実しています。
Toyota Safety Senseの進化系が標準装備されており、プリクラッシュセーフティやレーンキープアシストなど、多様な運転支援機能が搭載されています。
これにより、通勤や長距離ドライブでも安心して運転できる環境が整っています。

Toyota Safety Sense
進化を続ける先進の予防安全パッケージ。
[POINT 1]
先進機能が、多くの状況でドライバーをサポート。
■プリクラッシュセーフティ:ぶつからないをサポート
■レーントレーシングアシスト:高速道路のクルージングをサポート
■レーンディパーチャーアラート:はみ出さないをサポート
■レーダークルーズコントロール:ついていくをサポート
■アダプティブハイビームシステム:夜間の見やすさをサポート
■ロードサインアシスト:標識の見逃し防止をサポート
■ドライバー異常時対応システム:救命・救護をサポート
■プロアクティブドライビングアシスト:安全運転をさりげなくサポート
■発進遅れ告知機能:先行車・信号出遅れをサポート
[POINT 2]
2種類のセンサーで高い認識性能と信頼性を両立。
一方で、物理的なボタンが減ったことで、慣れるまでは操作に時間がかかる可能性があります。
また、一部のユーザーからはインテリアの質感について、「高級感に欠ける」という意見もあります。
この点は、他の高級EVと比較するとやや見劣りする部分かもしれません。
このように、トヨタ bZ4Xは外観・内装・装備のすべてにおいて新しさを感じさせる一台であり、従来のトヨタファンはもちろん、EV初心者にもおすすめできるモデルです。
トヨタ bZ4Xの航続距離は実用的か?
bZ4Xの航続距離に関しては、日常使いには十分対応できるものの、ロングドライブ中心の方にとっては慎重な検討が必要です。
トヨタ公式のWLTCモードでは前輪駆動モデルで約559km、四輪駆動モデルで約540kmとされていますが、これは理想的な条件下での数値である点に注意が必要です。
実際のところ、日本の都市部や郊外での運転環境では、エアコンの使用や渋滞などの影響を受けて、実航続距離が400km台に落ち込むケースもあります。
特に冬場は暖房による電力消費が大きく、さらに短くなる傾向にあるため、日常の走行範囲や充電インフラの状況を考慮することが大切です。
ただし、bZ4Xは電池の温度管理や高性能バッテリーマネジメントシステムを採用しており、これにより電池の劣化を抑える工夫がされています。
長期間の使用においても安定した性能が期待できる点は評価に値します。
また、急速充電に対応しているため、長距離移動時にも計画的に充電ポイントを利用すれば、実用性を高めることが可能です。
とはいえ、充電インフラの整備状況は地域差が大きく、特に地方では不便を感じる場面もあるかもしれません。
現在の日本におけるEVの普及状況を踏まえると、bZ4Xの航続距離は平均的ではありますが、「実用的かどうか」は使い方次第だと言えるでしょう。

トヨタ bZ4Xの価格は高い?コスパを評価
トヨタ bZ4Xの価格は、補助金を含めた場合でも決して安価ではありません。
グレードや駆動方式にもよりますが、おおよそ600万円前後からのスタートとなっており、一般的なガソリン車やハイブリッド車と比較すると割高に感じるかもしれません。
それでは、この価格が妥当なのかを評価していきましょう。
まず、bZ4Xは専用プラットフォーム「e-TNGA」を採用した純EVであり、その開発コストや先進装備の充実度を考慮すれば、一定の価格帯に落ち着くのは自然な流れとも言えます。
例えば、大型ディスプレイ、安全装備、OTA(オンラインでのソフトウェア更新)機能などが標準搭載されている点は、他社のEVと比べても遜色ありません。
また、国や自治体からの補助金を活用すれば実質負担額を大きく下げることが可能です。
2025年現在、地域によっては最大で100万円近くの補助が受けられるケースもあり、導入のハードルは以前より下がってきています。
一方で、トヨタが提供する「KINTO(サブスク型リース)」を利用する場合、月額料金の高さがネックとなる可能性があります。
保険や整備費が込みであるとはいえ、長期で見ると割高になるケースも考えられるため、自分のライフスタイルに合った購入方法を慎重に検討すべきでしょう。
言ってしまえば、bZ4Xは「安さ」よりも「価値」を重視したモデルです。
将来的な電気代の安さやメンテナンスコストの低さを加味すれば、トータルでのコストパフォーマンスは決して悪くありません。
ただ、価格に対する満足度を感じるかどうかは、装備の使いこなし方やEVへの理解度にも大きく左右されると考えられます。
トヨタ bZ4Xの加速性能と乗り心地の実力
トヨタ bZ4Xは、電気自動車(EV)ならではの静かでスムーズな走行フィーリングが特徴的です。
加速についても、アクセルを踏み込んだ瞬間からトルクが立ち上がるEV特有のレスポンスを備えており、ストレスを感じにくい走りが楽しめます。
特に前輪駆動モデルでは出力150kW(204PS)、四輪駆動モデルでは160kW(218PS)とされており、市街地から高速道路まで十分な加速力を持っています。
実際のドライブでは、信号待ちからの発進や合流時の加速でも力不足を感じる場面はほとんどありません。
また、アクセル操作に対する応答も非常にリニアで、ドライバーの意図に忠実に反応する点は高く評価できます。
ただし、爆発的な加速を求める方には物足りなさを感じるかもしれません。
これは、スポーツEVのような鋭さよりも、安定感と乗り心地を優先した設計によるものでしょう。


そして、乗り心地に関しても快適性を重視したセッティングが目立ちます。
足回りは硬すぎず、柔らかすぎない絶妙なバランスで、道路の段差や継ぎ目もスムーズにいなします。
電動車ならではの静粛性もあり、車内は非常に静かです。
ただし、重いバッテリーを床下に搭載している影響で、凸凹道を走行する際には若干の重さを感じることがあります。
また、四輪駆動モデルでは雪道や悪路での安定感も向上しており、日常のあらゆる走行シーンで頼りになる仕上がりとなっています。
これにより、走行中の安心感や乗員の快適性は一段と高まっていると言えるでしょう。
つまり、bZ4Xは速さや刺激を求めるタイプの車ではありませんが、静かで滑らか、そして安心感のある走りを求める人にはぴったりの一台です。
トヨタ bZ4Xのサイズ感は扱いやすいのか?
bZ4Xのサイズは全長4,690mm×全幅1,860mm×全高1,650mmという数値で、国内の一般的な道路事情を考慮するとやや大きめの部類に入ります。
特に全幅が1,800mmを超えているため、狭い住宅街や立体駐車場では取り回しに注意が必要です。
しかし、このサイズ感が必ずしもデメリットになるとは限りません。
例えば、車内空間は非常にゆとりがあり、後席の足元スペースやラゲッジスペースの広さは特筆すべきポイントです。
フロアがフラットになっていることで、乗り降りのしやすさも向上しており、ファミリー層や長距離ドライバーにも向いている設計となっています。


さらに、bZ4Xは視界の広さにも配慮されています。
ドライバー目線では、Aピラーの形状やミラーの位置が工夫されており、死角が少なくなるよう設計されています。
また、最小回転半径は5.7mと大型SUVとしては平均的で、狭い交差点や駐車場での切り返しも十分にこなせます。
これに加えて、360度モニターやパーキングアシストといった先進的な運転支援装備が標準またはオプションで用意されているため、大きな車に不慣れなドライバーでも安心して取り扱うことができます。
こうした補助機能は、bZ4Xのサイズを“扱いにくさ”ではなく“安心感”に変えてくれる存在と言えるでしょう。


ただし、都市部のタワーパーキングなどでは全高や全幅が対応外となる場合もあります。
利用する駐車場の寸法を事前に確認しておくことをおすすめします。
このように、サイズだけを見ればやや大きめではありますが、工夫された設計と充実した運転支援により、bZ4Xは多くのドライバーにとって「扱いやすい大きさ」と感じられる一台です。
トヨタ bZ4Xの納期と今後の供給状況に注意
bZ4Xの納期については、2025年現在でも不安定な状況が続いています。
これは、半導体不足やグローバルなEV需要の高まりといった要因が重なっていることに加え、トヨタが品質と安全性を最優先しているため、供給数を慎重に調整していることが背景にあります。
多くの販売店では、bZ4Xの注文から納車までに6か月以上かかるケースがあり、中には1年近く待つという声もあります。
特に人気グレードやカラーによっては、さらに長期化する傾向が見られます。KINTOなどのリース契約での供給は一部優先されるケースもありますが、それでも短納期とは言えないのが現状です。

これを受けて、購入を検討している人は「いつ手に入るか」だけでなく、「どのタイミングで注文すべきか」も含めて考える必要があります。
また、納期の見通しは頻繁に変わるため、ディーラーとの密な情報共有が不可欠です。
見込み納期や在庫状況の確認は、早い段階で行うようにしましょう。
さらに注意したいのが、今後のEV需要と供給体制の変化です。
bZ4Xは世界市場でも展開されており、海外からの需要も高いことから、日本国内への供給が後回しになる可能性もあります。
逆に言えば、国内のEV販売が急拡大すれば、生産ラインの増強や納期短縮の可能性も考えられます。
このため、今後の納期については常に最新情報をチェックしつつ、柔軟な判断をすることが求められます。
bZ4Xは魅力的なEVである一方、納期の読みにくさが購入のネックになることは否定できません。
今すぐ必要な方には別の選択肢を検討することも視野に入れるべきでしょう。
トヨタ bZ4Xの特徴を総まとめ!購入前に押さえたい15のポイント
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デザインは未来的でEVらしさが際立つ
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フロントマスクは空力を意識したグリルレス構造
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インテリアは広々として視界が良好
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操作性の高い大型ディスプレイを採用
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Toyota Safety Senseによる先進安全装備が充実
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航続距離は前輪駆動で約559km、四輪駆動で約540km
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実走行では400km台まで低下する可能性がある
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急速充電対応で長距離移動も計画的にカバー可能
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専用EVプラットフォーム「e-TNGA」を採用
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価格は約600万円からで補助金適用で実質負担は軽減可能
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加速はスムーズで日常使用には十分なパワーがある
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乗り心地は静かで快適だが、バッテリー重量による硬さも感じる
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サイズは大きめだが運転支援機能により取り回ししやすい
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納期は長期化傾向でタイミングと情報収集が重要
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サブスク型リース「KINTO」は利便性があるが割高感もある