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2025.04.26

いざという時どうする?トラブル対応マニュアル〜エンジンがかからない朝に慌てないために〜

目次

■ある冬の朝、突然の沈黙

■慌てる前に。まずは深呼吸

■ステップ①:「本当にバッテリー上がりか?」を確認しよう

■ステップ②:ジャンプスタートで復旧を試みる

■ステップ③:復旧後は必ず「充電運転」する

■ステップ④:自分で無理なら、ロードサービスを呼ぶ

■日本国内主要保険会社のロードサービス連絡先一覧(50音順)

■よくあるQ&A

■忘れないで。「備え」が”安心”につながる

■工場長からのワンポイントアドバイス

■次回は、『どこで買う?どう選ぶ?バッテリー交換の賢い選択』

 ■ ある冬の朝、突然の沈黙

「……うん?」

 

キンと冷えた冬の朝、車に乗り込んだヨシダさん(40代・会社員)は、いつものようにスマートキーでエンジンをかけようとした。

 

けれど、何も起きない。

 

もう一度。やっぱり反応しない。

静寂だけが車内に流れた。

 

「あ……バッテリーかも」

 

去年交換したばかりの記憶がよみがえる。けれどそれがいつだったのか、正確には思い出せない。

 

会社には大事な打ち合わせがある。

どうしよう――。

 

■ 慌てる前に。まずは深呼吸

実際にバッテリーが上がってしまったとき、大事なのは「パニックにならないこと」です。

正しい順番で確認・対処していけば、一人でも冷静に乗り切れます。

 

 

■ ステップ:「本当にバッテリー上がりか?」を確認しよう

まず疑うべきは、「バッテリーが原因かどうか」

 

こんな症状ならほぼ確実にバッテリー

★セルモーターの音が鈍い、もしくは無音

 

★メーターやナビがつかない/暗い

 

★ルームランプが点かない

 

★ドアのロックが反応しない(スマートキーも効かない)

 

これらの症状が同時に出ていれば、バッテリー上がりの可能性が極めて高いです。

 

■ ステップ:ジャンプスタートで復旧を試みる

近くに他の車がある場合は、「ジャンプスタート(救援接続)」という方法で復旧が可能です。

 

必要なもの:

ブースターケーブル(車載工具として常備がおすすめ)

 

救援車(12Vバッテリーの車/同じ電圧)

 

【図解・ジャンプスタート手順】

※ここではわかりやすく文章で説明します。

 

① 救援車と自車をボンネット向かい合わせで停車(近すぎず、ケーブルが届く距離)

② 両方のエンジンを停止し、キーを抜く

③ ケーブルの「赤」をバッテリーの+端子(自車救援車の順)に接続

④ ケーブルの「黒」を救援車の端子自車の金属部分(ボルトなど)に接続

 → 自車の端子にはつながないこと(火花や爆発の危険)

⑤ 救援車のエンジンをかけて12分待つ

⑥ 自車のエンジンをかける

⑦ かかったら数分アイドリングして充電させる

⑧ ケーブルは逆順で外す(黒赤、自車救援車)

 

【注意点】

接続順を間違えると、ショートや火災の原因になることも!

 

ケーブルが古くなっていると通電しないことがあります。

 

ハイブリッド車やアイドリングストップ車ではこの方法が使えないケースもあるため、事前に説明書で確認を!

 

■ ステップ:復旧後は必ず「充電運転」する

ジャンプスタートでエンジンがかかっても、バッテリーは空っぽの状態です。

 

そのままエンジンを切ると、再び上がるリスクが非常に高い!

 

正しい復旧後の行動

★少なくとも30分以上は走行する(アイドリングより走行の方が発電効率が高い)

 

★可能であればその足でカー用品店や整備工場へ行き、バッテリー点検&交換検討を!

 

■ ステップ:自分で無理なら、ロードサービスを呼ぶ

「周囲に車がない」「やり方がわからない」「不安が大きい」

そんなときは無理せずプロに頼るのがベストです。

 

JAFなどロードサービスを呼ぶときのポイント】

★まず自分の加入しているサービスを確認(JAF、保険会社、ディーラーなど)

 

★加入先によっては無料でジャンプスタートしてくれる

 

★連絡時には「車の状態・場所・登録ナンバー」を伝える

 

【電話で伝えるべき情報例】

★「エンジンがかからず、セルの音もありません」

 

★「メーターやライトも点灯しません」

 

★「〇〇市△△町の□□駐車場に停めています」

 

★「車はトヨタ アクア、白、ナンバーは〇〇△△

 

こうした具体的な情報を伝えると、対応もスムーズになります。

■日本国内主要保険会社のロードサービス連絡先一覧(50音順)

日本国内で自動車保険を取り扱っている主な保険会社のロードサービス連絡先をまとめました。
万が一のトラブル時に備え、ぜひブックマークしておきましょう
※すべて24時間365日対応です。

保険会社名 ロードサービス連絡先
あいおいニッセイ同和損保 0120-024-024
アクサダイレクト 0120-699-644
AIG損害保険 0800-170-2201
イーデザイン損害保険 0120-049-095
教職員共済 0120-492-509
共栄火災海上保険 0120-044-787
こくみん共済(全労済) 0120-889-376
JA共済 0120-063-931
三井住友海上火災保険 0120-096-991
三井ダイレクト損害保険 0120-638-312
損害保険ジャパン 0120-365-110
セコム損害保険 0120-210-545
セゾン自動車火災保険 0120-002-446
ソニー損害保険 0120-101-789
チューリッヒ保険会社 0120-860-001
東京海上日動火災保険 0120-119-110
西日本自動車共済 0120-80-6324
日新火災海上保険 0120-097-365
楽天損害保険 0120-120-555
自治労共済 0120-889-376
全国町村職員生活協同組合 0120-365-698
※北海道支部の方は、0120-365-900 または 0120-258-459
SBI損害保険 0800-2222-581

【注意事項】
本情報は2023年7月時点のデータに基づいています。
最新の連絡先やサービス内容については、必ず各保険会社の公式サイトや契約証券をご確認ください。

■ よくあるQ&A

Q:スマートキーが反応しない!開けられない!

A:スマートキーの内部に「物理キー」が収納されていることがほとんど。ドアノブの近くに差込口があります。

 

Q:バッテリーを何度も電気切れにしてしまったけど、使い続けて大丈夫?

A:何度もバッテリーが上がると内部が劣化している可能性大。安全のため早めの交換をおすすめします。

 

■ 忘れないで。「備え」が安心につながる

バッテリー上がりは、ある日突然やってきます。

けれど、備えていれば恐くありません。

 

★ブースターケーブルを車に常備

 

★スマホにロードサービスの連絡先を登録

 

★年1回はバッテリーチェックを習慣に

 

いざという時、冷静に対応できる準備があるだけで、あなたの“もしも”は不安から安心へと変わります。

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■工場長からのワンポイントアドバイス

 

 

■ 次の予告:『どこで買う?どう選ぶ?バッテリー交換の賢い選択』

「交換したいけど、どこで買えばいいの?」「種類が多すぎてわからない…」

そんな疑問に答えます!

 

★カー用品店 vs ネット通販 vs ディーラーの違い

 

★価格と品質、どこを見る?

 

★自分で取り付けってできるの?

 

失敗しない“賢い選び方”を伝授します!

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